菅官房長官記者会見・日露首脳会談について 2017/04/28

2017/04/28 菅官房長官の記者会見で、安倍首相がロシアへ赴いて行った日露首脳会談についてコメントがありました。

安倍首相とプーチン大統領、通算17回目の会談で、時間も長時間にわたり、充実した内容だったとのことですが…ロシア相手に結果を出すのは容易なことではありません。基本、信用できる相手ではありませんから。

具体的には、

◎平和条約締結問題について、昨年12月の首脳間合意事項の具体的進展の確認
・北方領土4島での共同経済活動及び元島民等による4島への往来の円滑化について、
1 航空機を利用した元島民による特別墓参
2 4島における共同経済活動に関する官民現地調査団の派遣
3 墓参の際の追加的な出入域地域の地点の設置
この3点の実現で一致

ということで、菅さんは「大きな成果であったと考えます」と言っています。ほんとうにこれが「大きな成果」なのでしょうか? こんなことで4島は帰ってくるのですか?

記者からも北方4島返還について具体的進展はあったのか、との質問がありましたが、菅さんはゴニョゴニョごまかしちゃいました。

…北方領土問題が一気に解決するはずもありませんし、結果ばかりを求めても仕方ありません。わかってはいますが、もどかしく思ってしまいます。

ひとつひとつ、わずかずつでも進めていくしかないので、これからも安倍首相の外交手腕に期待するほかありません。

さらに、

菅「北朝鮮、シリア情勢についても率直な意見交換が行われた」

とのことで、首相はプーチン大統領に、北朝鮮に対して建設的な役割を果たすように促したそうです。プーチンさんは表面上頷いたでしょうが、肚の中で何を思っているか、わかったものではありません。

菅「北朝鮮問題については、日露で協力して行うことで一致した」

…口先だけに決まっています。すでにロシアと北朝鮮の間で万景峰号が行き来している状態で、どの口がいうのでしょうか。北朝鮮に関しては、最初から聞く耳を持っているわけがありません。

とはいえ、日露間でなにごとかの合意が得られていることは、大いなる進展と言えることです。引き続いてこの路線を進めていってほしいものです。