2017/04/28 日本維新の会・足立康史議員は、衆議院・厚生労働委員会で、自民党・小泉進次郎議員のグループが、授業料の無償化について提唱する「こども保険」の制度について「アホな提案」 「アタマが悪すぎる」などと容赦なく切り捨てました。
まさに一刀両断ですが、小泉議員本人を「アホ」と言ったのではないようです。
いや、なんとなくそう言っているようにも聞こえますが…
今回の発言に先立って、足立議員の秘書さんたちは、危機感を持たれたようです。
確かに、一定のファン層から反発食らいそうです。秘書さんたちのお気持ちは、察するに余りあります。
足立議員が民進・共産・自由・社民の野党4党を、アホバカこき下ろすのはよく聞きますが、今回は自民・小泉議員まで標的にして、それこそ全方位、敵しかいなくなるのではないかと心配です。
産経新聞によると、28日の足立議員の「アホな提案」発言に対して、なんと小泉進次郎議員が29日に答えています。産経、そんなことよく聞けたなあ。
「足立さんらしいなと思う。足立さんはね、アホという言葉に愛があるから」と笑顔で受け流した。
とのことです。
いち野党議員の暴言に対して、不快感を示していいところなのに「笑顔で受け流す」なんて、本当によくわかってる人ですねぇ。しかも「愛がある」などとリップサービス。感心します。さすが国会議員が家業なだけあって、行き届いたものがあります。
これは産経が面白がって、わざわざ小泉議員にコメントもらいに行って、「アホ」発言につながるその後のネタを作ってみた、というところでしょう。
もしかしたら、この際「こども保険」を煽ってみよう、と思っているのかもしれません。国民的アイドル?議員・小泉氏と、暴言?議員・足立氏との組み合わせなら、話題性は十分です。
足立議員は、その言動からネタが尽きない対象ですから、産経新聞はわりと注目しているように思えます。最近の記事からすると。
今回、足立議員が「アホな提案」とやや過激に取り上げたことで、小泉議員の「こども保険」の注目度は増すことになるでしょう。
そうすれば、いろいろな問題があぶり出されるきっかけにもなるでしょうし、そういう意味で「アホ」発言は、とても効果のある発言であったと言えます。
もしかしたら足立議員は、本能の赴くままに面白発言を繰り返しているように見えますが、案外したたかな計算があるのかもしれません。よくわかりませんけど。
で、上の産経の記事で「愛がある」とした小泉議員への返答として、足立議員のツイート。
辛辣です。
小泉議員は「(足立さんの)言葉に愛があるから」とコメントされたようですが、正直、今回の批判に愛はありません。子ども保険は、本当にどうしょうもない“逃げ”の提案ですから。https://t.co/onDVGjqLHb pic.twitter.com/NXt0rq0vxn
— 足立康史 (@adachiyasushi) 2017年4月29日
愛は無い、と。手厳しいですね。
いずれ、今後「こども保険」がどうなるのか、続きが気になります。「こども保険」がどういうものなのか、議論が早めに行われることを望みます。
厚生労働委員会の続きは5月10日(水)午前10:00からだそうです。