【加計学園問題】民進党ブーメラン・安倍首相に過去の答弁を暴かれる 2017/05/29 参議院本会議

2017/05/29 参議院本会議がいわゆる「テロ等準備罪」を議題として開かれました。

しかし野党は「加計学園問題」など議題にないテーマを取り上げ、安倍首相を追及しましたが、そこで首相からの反撃を食らいます。

野党は、加計学園の獣医学部新設に関し、安倍首相の不正な介入があったとして追及を行っていますが、今のところ法的に問題のある部分はありません。首相本人も、

「法令に基づき適切に実施しており、圧力が働いたということは一切ない」

と述べています。さらに首相は、

「今治市の獣医学部誘致は平成19年に提案があって以降、自民党政権下では『対応不可』とされていた」

と、自民党は当初、獣医学部の新設には消極的であったことを打ち明けます。そして逆に、獣医学部の新設については、

「平成22年、民主党政権下で『速やかに検討』と前向きに格上げ」

されて、

「当時民主党政権下の文部科学副大臣が国会で『産業動物獣医師や公務員獣医師の役割は重要になっており、その確保について懸念がある。協力者会議を設置して議論を重ねている』と答弁している」

と、民主党の方がより積極姿勢だったことを述べます。現在、民進党が行っている追及は、獣医学部新設に消極的とも見られるので、以前の姿勢と矛盾して一貫性がない、ということになります。

もともと前川喜平前文科事務次官が朝日新聞にリークしたと言われる文書が公開されるまで、民進党は中四国での獣医学部新設を望み、高井崇志議員が国会で要請しています。

おまけに、民主党の元最高顧問江田五月氏は、加計孝太郎学園理事長と「長くご支援いただいて」いる関係であることを、自らのブログで述べています。上記の高井崇志議員は江田五月氏の秘書を務めていた人物です。加計学園とはつながりがあるということです。
これらのことから、加計学園に獣医学部を新設することは民進党も望んでいたことがわかります。

それが今回、規制緩和に逆行するかのように首相を責める姿には違和感を感じます。本来の主義主張を曲げてでも、首相を追及できればそれでいいという姿勢は、国民に理解されるものではありません。

首相は続けます。

「規制改革には抵抗勢力が必ず存在する」

「岩盤のように固い規制に挑戦すればするほど、既得権益を握る勢力と激しい抵抗は避けられない」

抵抗勢力とは本来文部科学省になるのでしょうが、ここで首相は、民進党こそが抵抗勢力になっていると言いたいようです。

「獣医学部の新設という半世紀ぶりの改革に向けて、民主党政権においても大変ご苦労されたものとお察し申し上げます」

と、首相は元は規制緩和を望み、獣医学部新設を進めていたにもかかわらず、今はそれを潰すかのような一貫性のない態度をとる民進党を当てこすります。

「安倍内閣は政局目当てで既得権益に妥協したり、抵抗勢力と手を結ぶようなことは決してしない」

と、これは獣医師を父と弟に持っており、獣医師会から献金を受けている民進党の玉木雄一郎議員(既得権益)と、前文部科学省事務次官の前川喜平氏(抵抗勢力)を指しているのでしょう。

何をやってもブーメランの民進党。本当に可哀想です。