4月25日に「東北でよかった」などと発言して、即座に更迭・辞任となった今村雅弘議員。
自らが所属する二階派のパーティーで講演を行った際、この発言がありました。
東日本大震災でどれだけの損害があったか、その数字を読み上げる中でぽろっと出てきたのがこの発言。上記動画の1分30秒辺り。
今村復興相「これは、まだ、東北でですね、あっちの方だったからよかった、これがもっと、首都圏に近かったりすると、莫大なですね、甚大な被害が、あったと思っております」
ここだけ抜き出してみると、なるほどひどい発言です。まったく擁護できません。
でも、発言の前後を含めて、流れの中で聞いてみると、何の気なしに出た言葉なんだろうな、と思えます。気をつけないと聞き流すくらい自然な流れです。
「他意はない」といった意味のことを、公演後、記者からの質問の中で言っていますが、本人としてはまさにそんな意識で、おそらく
「首都圏で大震災が起きれば、被害はこの比ではない」
という意味のことが言いたかっただけなのでしょう。「東北でよかった」は余計です。
記者からの質問を受けていたときも、はじめは弁解を続けました。問題発言をしたことに全く気付いていません。
それが、動画の19分35秒辺りで、うしろから秘書の方でしょうか、メモを渡されてから一転、謝罪して頭を下げます。
メモには「謝罪」の文字があったといいます。つまりここでようやく、ことの重さに気付いたようです。
繰り返しますが、これは擁護できる発言ではありません。
そもそも本人に、意識的に東北を貶す意図はなかったかもしれませんが、無意識に発言されたとするなら、それはよりタチが悪いと言えます。
なぜなら、普段から「震災が東北でよかった」と思っていないと、ああいう発言がぽろっと出てくるはずはないですし、そして自分自信はそのホンネに気づけていないからです。
自分の中の矛盾に気づけない程度の人に、そもそも大臣なんて務まりませんし、国会議員としての資質にも欠けていると言わざるを得ません。
今村雅弘議員は、議員辞職するのが妥当かと思います。